Mesoamerica

マヤ-2

青山和夫・著

グアテマラの国鳥、ケツァール
古代アステカではケツァールは農耕神ケツァルコアトルの使いであり、ケツァールの羽毛を身につけることは最高位の聖職者と王だけに許された特権であった。
ケツァールはアステカの主要言語だったナワトル語由来で、「大きく輝いた尾羽」[1]または「ケツァールの尾の雨覆羽」[2]という意味である。語根の quetz は、「立つ」という意味で、羽を立てた状態を意味する。
ケツァールは本来はこの種を意味し、日本語などでは主にその意味で使う。しかし、スペイン語や英語では主にケツァール属 Pharomachrus の総称で、さらにアメリカ鳥学会 (AOU) は Euptilotis 属をケツァールに含めている。そのため、この種の英語名は Quetzal ではなく Resplendent Quetzal(輝くケツァール)である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%AB
キヌバネドリ科
柔らかく密生した羽毛をもち、オスは緑、紫、赤など金属光沢をした鮮やかな色をしている。一方、メスは灰色がかった地味な色をしている。樹上で生活し、地上に降りることは ほとんどない。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%8C%E3%83%90%E3%83%8D%E3%83%89%E3%83%AA%E7%A7%91

26p
ケツァール鳥の羽は太陽の光の当たり具合によって、緑か青に見える。
翡翠と同じ神聖な色であり、頭飾り、扇、衣装の装飾など、支配層の威信財として使われた。

マヤブルー
マヤブルー(英語: maya blueスペイン語: azul maya) は、マヤやアステカなどの先コロンブス期メソアメリカ文明において作られた、独特なアジュールの顔料、およびその色名である。
ナンバンコマツナギ(Indigofera suffruticosa)の葉に由来するインディゴ染料とメソアメリカの豊富な鉱床に存在するパリゴルスカイトからなる。また、その他ミネラルも微量ながら確認されている。
マヤブルーは800年頃に初めて登場し、16世紀には植民地メキシコのいくつかの修道院で用法が見られる。その後、生産技術はメキシコで失われたが、キューバでは1830年以降の例がある。
マヤブルーで着彩された絵画は、長い時間の経過と厳しい天候条件をもってしても色褪せないことで知られ、さらに化学溶剤や硝酸などの酸に対する耐性ももつ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%A4%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC


ジャガーの毛皮は熱帯雨林低地の特産品で、王権、超自然的な力、戦争のシンボル

29p
山信仰
33p
建築資材は石灰岩
グアテマラにある古代の高地マヤ遺跡・カミナルフユは先古典期から古典期まで人が居住しており、高地マヤの中心地だった。現在は遺跡の大部分は首都グアテマラシティの市街地の下に埋もれている。
低地マヤと異なって石が充分になかったため、火山灰や粘土を使用して家を建てた
先古典期のグアテマラ盆地にはいくつかの湖があったが、そのうち最大のものはミラフローレス湖と呼ばれ、カミナルフユの中心25ヘクタールほどを占めていた[3]。集落は湖を囲むように作られた。湖からはいくつかの運河がのび、中でも南に伸びるミラフローレス運河は紀元前600-400年ごろのもので、メソアメリカ最古の運河。西暦100年以降、ミラフローレス湖は干上がってしまった

74p
黒曜石
マヤの石器時代は紀元前1400年から後1100年の、2500年に渡る コパン谷での打製石器の主流。メキシコ・グアテマラ・ホンジュラスの高地に産地が限定される。
どの産地からマヤ低地南東部のコパンに運ばれてきたのかを特定する
日常用具としてはもちろん、武器や儀礼の道具など様々
コパン初代王・キニチ・ヤシュ・クック・モ……キニチ(太陽)・ヤシュ(緑)・クック(ケツァール鳥)・モ(コンゴウインコ)は、直線距離で120㎞離れているメキシコ中央高地、イダルゴ州パチューヵ産の緑色黒曜石を完成品として(主に石刃と槍)として搬入した。緑色黒曜石は社会的、象徴的に重要だった
(金色に輝くものが最も高価という。 別の産地のものでは特に虹色に緑や紫や青などの色がでる物が高い)

マヤ南東地域の最大都市であるコパンでは、出土する黒曜石は 98.5%がイシュテペケ産黒曜石。残りはエル・チャヤル産など。コパンからイシュテペケまでの距離は約 80 ㎞、比較的に近いという立地。
コパンの周辺地域に相当する古典期後期のラ・エントラーダ地域においても、大規模な遺跡ほどイシュテペケ産黒曜石の比率が高い




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